鎖乱ーサランー
『‥俺は見ず知らずの人じゃねぇのか?』
‥確かにそうだ。
星野さんとは
今日会ったばかりだもんね。
「別にっ、いつもついて行ってるわけ
じゃありません」
『‥あたりまえだ、それだったら困る』
星野さんは考えることが
私の上をいっていて、
‥むかつく。
でも、落ち着く‥
星野さんを見ていると
なぜか雲を思い出すんだ。
「‥第一、誘ってきたのは
そっちじゃないですか」
『だから誘われたからって
着いて行くなっつーの』
意味わかんない。
なら、誘わないでよ。
「じゃ、帰ります」
『いや、話繋がってねーだろ』
星野さんはフッと笑った。
「‥‥‥‥」
そんなときに『お待たせしましたー』と
運ばれてきた2つのざるそば。