鎖乱ーサランー




何‥?


みんなは何を企んでるの‥?



難しい顔をした私の前に
影が落ちた。



来た‥



私はリサに何て嫌みを
言われるのだろう、
と考えながら頭を上げた。




「へ‥‥?」


しかし、私の目に映ったのは
リサではなかった。



代わりに映ったのは
ニンマリと笑っている
金髪のショートカット美女。



『おはよっ!』


は?誰、この人。


私はない頭で必死で思い出してみる。

あ‥!
昨日、教室を出るときに廊下にいた
女の子だ!


もしかして、私がイジメられていること
知らない‥?



「‥うん、おはよ」

私は遠慮がちに答えた。



すると金髪美女は、
嬉しそうに私の前の席のイスに座った。



『私、紺野 七海(コンノ ナナミ)!

このクラスの転入生!』



転入生‥?


だから、私がイジメられていること
知らないんだ‥



でも待って、
昨日、廊下から見てたじゃない。


私の机に土があったのを
見たはずよ。



なのに、何でこの子
私に話しかけてるの?
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