鎖乱ーサランー
それじゃあ七海は他人の私のために
殴ってくれたの?
熱いものが胸の奥から
こみ上げてくる。
今まで、
イジメに反抗しようと思えば
出来たんだ。
私はケンカに負けたことが
ないんだから。
でも、
私が騒ぎを起こした時点で退学。
雲との約束が守れなくなる。
だから私は我慢した。
イジメだって耐えてた。
やっぱり1人は辛かったし、
味方だって、友達だって欲しかった。
そんなときに、助けてくれた七海。
「七海」
『ん?』
「ありがとう‥」
本当に嬉しかったんだ。
それから七海はニコッと笑って
友達になろうと言ってくれた。
こうして、私には1年ぶりの友達が
出来たんだ。
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