鎖乱ーサランー




私は学校を出てから
今は電車に揺られている。



『あぁ、お嬢さん?』

隣にいたかわいらしい
おばあさんが声をかけてきた。



「‥どうかされましたか?」

気分が悪いのを我慢して
おばあさんの方に向いた。



『いや~ねぇ、おにぎり余っちまったんだけど、食べねぇかい?』


「――っ」



ドキッとした。

それと同時に頭がドンドンと
打たれるように痛くなってきた。



『お嬢さん‥?』




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