たとえばの明日に花束を










――――忘れられる。


その言葉に俺はすがりつきたかった。



「……分かった」


自然と口からその言葉が紡がれる。



「じゃあ真綾明日も来るねぇ」


そう言い沢渡は椅子から離れた。
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