Blue Spring -青春-
『ありがとう』

『…えぇ?』

『私のわがまま。聞いてくれて』

綾美先輩は、私に言った。

今回の合宿中、私は他の部員と違ってずっとマネージャー的なことをしていて、選手として練習に参加でくなかったことを申し訳ないと。

『ありさがいてくれたから、みんな安心してテニスに集中できた。代表して言います。ありがとう』

『そんな。私は当たり前のことしただけです』

私は、綾美先輩に言った。

『わがまま。言ってごめんね。あと2日したら、また、選手として頑張って』

『はい』

『来年は選手としてこの舞台にこれたらいいね』

『はい』

私は大きく返事した。

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