3つのKiss
窓に雨が激しくぶつかる音だけが部屋に響く。


外の嵐は、まだ止んではいない。


ゆっくりと少し物が減った
自分の部屋を見回す。


床に転がるグラスと手をつけられてないグラス。


初めて一つになれたベット。


紗弓の匂いが残る部屋。


相変わらずな雨と風。


俺はパタッと後ろに倒れると
ギュッと目を瞑った。





嵐が、止む事はなかった。






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