3つのKiss
「紗弓がどうしたんですか!!」


「っ?!雲雀くん…」


俺は玄関から勢い良く電話で話していた
七瀬(姉)の所へ行った。


「な、何でもないわよ?」


「嘘はやめてください!」


すぐに分かる。
目を逸らしたから。完全に。


「…はぁ。貴方にだけは言わないように紗弓に言われてたんだけど…」


「え?」


紗弓が?
俺にだけは言わないようにって…


「バレちゃったみたいね…」


「教えてくれます、か?」


「…実は、あの子―――…」
















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