星の船 ー淡い月の鍵ー
(…何者なんだろう?…何か、影が有るカンジ…)

怖さ半分、面白さ半分、流羽はその男に興味がわいた。
その男が立つ歩廊番号を見る。


(5番線、か…)

確認すると、
流羽はまたスススと静かに移動し、時刻表の前に立つ。



(えーと…今は昼過ぎ、…13時18分、か。5番線、5番線の次の列車は…と)

時刻表の隣にある時計をチラと見上げ、
時刻表に記された時間と歩廊番号を、テンテンテンと目線でなぞり、ピタリと目線が止まる。





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