星の船 ー淡い月の鍵ー
「え?寝台…列車?」

流羽の昂奮ぶりにも、7年兄役をして来た柊は動じる事なく、

「いいよ、流羽と一緒なら」
さらり、言う。


そんな柊の言葉を、
気持ちを、

深読みする事なく、
流羽は賛成してもらえた嬉しさで、とびきりの笑顔になる。


柊との2人旅に、流羽の心は弾んだ。



この旅の最後がどこなのか、

流羽は、まだ知らない。






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