星の船 ー淡い月の鍵ー

「何でっ?柊くん行っちゃうの!?
せっかく2人で旅行なのに、離れてたら意味ないよ〜」

「だめ!流羽の両親に対して不誠実な事は出来ない。同室なんてとんでもないっ」

「何それ?何で今度は親が出て来るの!?」


「流羽、大丈夫、昼間は一緒にいるから。
な?とにかく、C等席の切符買うだけだから」

「だからー、一緒の部屋でいいじゃない、お金もったいないよ。
だいたい柊くんいない間にあの男の人が襲って来たらどーするの?怖いよ〜」


「…そんなに怪しい男なワケ?追うのやめようよ、そんな男、」

更に複雑になる柊。


と、その時、







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