星の船 ー淡い月の鍵ー

流羽達の学校では、初等科から高等科まで、
学年の隔たりなく好きな倶楽部に所属し、
秋休みを利用した研修旅行も、倶楽部活動の一環だった。


 遡る事、3ヶ月前ー

「さて、みんな、今年の倶楽部研修旅行はどうする?」
 流羽と柊の所属する『碧い惑星』倶楽部長が、切り出した。


「新しく火星軌道上に出来た、
宇宙基地(うちゅうステーション)〝椿〟は?」

「木星探査機〝紫陽花〟の回収観覧は?」
 皆、思い思いに案を出す。


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