俺様彼氏と甘々彼女


「大地!!」

聞き覚えのある声が響く。

あ。ついに来た。
ついにクライマックスだ。

梓亜は息を整えていて、大地はびっくりして動いてない。
っつーか梓亜ウエディングドレスじゃんw

大地、テンパってるのも意味ないな。
ドレス姿だし、急に呼ばれるし。
御苦労さまだよ。


「しょーくん☆」

「ぅわ!杏か。」

「ひどい!ぅわ!って何よ・・・。」

「しー・・・。梓亜と大地いるよ。そこに」

「まじか!」

ぅわ!っていったのは、ビビったんだよ!
いきなり脅かしてくるからだよ!!

なんて恥ずかしいこと言えねーから、話をそらす。

若干不機嫌な杏。

マジ、ごめんな。


「大地・・・。」

「梓亜・・・。」

「「なんでいるの!?」」

お。ハモった!

そりゃバイトしてるはずの大地がそこにいるからなあ。
大地からして見ればなんでここが分かったの?って感じだろうし・・・。

「バイトじゃないの?」

「今日1日ここでバイトしろって言われて・・・。」

「そっか・・・。」

「・・・。梓亜。ごめんな?1人にさせて。」

「え・・・?」

「本当は浮気なんかしてない。

梓亜にとって最高の誕生日にしてほしくて、いろいろ聞きまわってたんだ。


でも、浮気疑われた時、梓亜のためって言ったらサプライズがばれちゃうし・・・。」

「そうだったんだ・・・。」


「でもな?」


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