俺様彼氏と甘々彼女

杏side




それはまだ小学2年生のころの話。



『ねぇねぇ。杏ちゃんって
 小さい会社なんだって。』


「え~?杏の会社小さくないよ。」


『パパが言ってたもん!』

『うちのママも言ってたよ!』

『な~んだ。杏ちゃん全然
 弱い会社なんだね!!』


「杏の会社弱いの?」


『杏ちゃんと私じゃ
 比べ物にならないんだって!』

『じゃあ、もう杏ちゃんと友達やめる!』




そうして私は一人で生きていた。

誰も話しかけてこなかった。

学校の中でも会社は小さいほうだから。


親達からは上から目線でまるで

汚いものを見るかのように扱われ


友達からは無視され続けた。




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