炭坑の子供たち(2)
学校の休みと言えば

今は、土曜日と日曜日だが

以前は、土曜日は半ドン、午前中だけ授業があった。

極め付きは

日曜日と祝日が重なっても、振り替え休日なんてなくて

いわゆる、泣き寝入りである。

数えれば、相当な日数で

それだけ、貴重な遊びの時間が、削られたのだから

当時の子供達には、大きな損失で

出来るものなら、国を相手に、損害賠償訴訟を起こしたい位である。

一年で、最も長い夏休みには

朝早く起きて、広場に行き

ラジオ体操をして、カードにハンコを押して貰い

夏休みの終わりに

カードのハンコの数によって

ノートや鉛筆や、下敷きなどが貰えた。
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