shining☆moon‐私の王子様‐
始まり


「待って!…あれ?」

周りを見回した。
夢から覚めたんだ。
またこの夢か……。
最近多いなこの夢。
これでもう3日目だよ。
最近、不思議現象が多い。
友達の名前を忘れたり、たまに誰かが呼んでいるような声が聞こえたりする。

「そういえば、今日って学校だったような…」

私は時計を見た。

「…8時53分、や、やばっ!!」

私は急いで着替えて支度をし、家を後にした。

学校に着いたらもう休み時間だった。

「何やってたんだよ」
「芽唯おはよー♪」


あの人の声を思い出したら胸騒ぎが治まらない。
授業中も夢の事を考えていた。

帰りの時間になった。

「芽唯帰ろう!あのね最近テレビとかで注目のあのケーキ屋さん駅前にできたんだって!いこいこ~☆」

「ごめん…今日はまっすぐ帰るよ」

なんだろう、行きたくない気持ちがある。
なんとなく嫌な予感がするからだ。

「なんか今日の芽唯変だよ!まぁ、いいや。今度行こう☆バイバイ」

「うん…ばいばい……う゛ぅ……!!」

いきなり頭が痛くなってきた。
周りの友達が歪んで見える。

「え!め、芽唯!?」

友達が私を助けようとした時。

「…ん?あれ……?」

周りの友達が止まっている。
ワイワイしている声もしない。
時計の秒針も止まっている。

時間止まったんだ。
でもどうして…


芽唯はキョロキョロと周りを見回す。
初めて見るこの光景に自分自身がついていけなかった。


「どういうこと…。何が起こっているの?」



みんな動いていないし。
瞬きすらしていない。
動いてるのは私だけってこと!?
でも、私以外にも居るのかな……?

芽唯は廊下に出た。
廊下にも人はいっぱいいた。
でもみんな動いていない。
一つ一つ、クラスを確認してみたけど動いてりのは私だけ。


そしたら…。






「あはは、あははははは!!!!」





何処からか男の子の声がする。


やだ…。
怖いよ…。


聞こえる場所は屋上。
だけど芽唯は走って家に帰っていった。





< 1 / 212 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop