shining☆moon‐私の王子様‐
始まり
「待って!…あれ?」
周りを見回した。
夢から覚めたんだ。
またこの夢か……。
最近多いなこの夢。
これでもう3日目だよ。
最近、不思議現象が多い。
友達の名前を忘れたり、たまに誰かが呼んでいるような声が聞こえたりする。
「そういえば、今日って学校だったような…」
私は時計を見た。
「…8時53分、や、やばっ!!」
私は急いで着替えて支度をし、家を後にした。
学校に着いたらもう休み時間だった。
「何やってたんだよ」
「芽唯おはよー♪」
あの人の声を思い出したら胸騒ぎが治まらない。
授業中も夢の事を考えていた。
帰りの時間になった。
「芽唯帰ろう!あのね最近テレビとかで注目のあのケーキ屋さん駅前にできたんだって!いこいこ~☆」
「ごめん…今日はまっすぐ帰るよ」
なんだろう、行きたくない気持ちがある。
なんとなく嫌な予感がするからだ。
「なんか今日の芽唯変だよ!まぁ、いいや。今度行こう☆バイバイ」
「うん…ばいばい……う゛ぅ……!!」
いきなり頭が痛くなってきた。
周りの友達が歪んで見える。
「え!め、芽唯!?」
友達が私を助けようとした時。
「…ん?あれ……?」
周りの友達が止まっている。
ワイワイしている声もしない。
時計の秒針も止まっている。
時間止まったんだ。
でもどうして…
芽唯はキョロキョロと周りを見回す。
初めて見るこの光景に自分自身がついていけなかった。
「どういうこと…。何が起こっているの?」
みんな動いていないし。
瞬きすらしていない。
動いてるのは私だけってこと!?
でも、私以外にも居るのかな……?
芽唯は廊下に出た。
廊下にも人はいっぱいいた。
でもみんな動いていない。
一つ一つ、クラスを確認してみたけど動いてりのは私だけ。
そしたら…。
「あはは、あははははは!!!!」
何処からか男の子の声がする。
やだ…。
怖いよ…。
聞こえる場所は屋上。
だけど芽唯は走って家に帰っていった。
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