shining☆moon‐私の王子様‐
~~ルイス.said~~
「ん…ぅ…」
目が覚めたらそこは知らない場所。
回りはゴージャスだけれど気味が悪い。
ゴージャス過ぎてってやつかな?
まぁ、いいや。
体を起こすと、頭痛がルイスを襲う。
「……っ!!…ユリアはどこ…」
さっきユリアが私を呼ぶ声が何回も聞こえた。
でも応答できなかった。
何故だか体が自由に動かせられなかったから。
誰かに操られているようだった。
そして目の前を見た。
「…ヴィンセント・シュナイザー……」
暖炉の前に手をさすっているヴィンセントがいた。
ヴィンセントはニコニコ笑いルイスを見た。
「おはようございます」
ルイスはさっと身構えをした。
「ラミネス・ロラアス」
一気に両手は光に包まれ緑と赤の剣を出す。
「まあまあ、落ち着いて。…何もしないし。別に、お前には興味がないからな」
「うっさいわね。斬るぞ」
ものすごい目で睨むルイスにヴィンセントは頭を下げてあやまった。
困ったわね。
帰れないじゃん。
ってかどこよ。
ここ。
「ここは、俺の基地だ。魔法は使えない」
「基地…?」
で、なんで私はこいつの基地にいるわけ?
みんなのところに返してよ。
「そういう訳にはいかないんだなー。…ルイスには、影の島の俺とフレンの戦いの時手伝ってくれればいい」
「どうして私がっ」
無理だね。
私はフレンの見方につく。
なんでヴィンセントなんかの見方につかなきゃいけないわけ?
暖炉の火がまるで戦いを行っている人達に見えた。
「…君は俺の指示をおとなしく聞いていればいい……」
ヴィンセントはルイスの方に手を出し、小指から順番に拳をつくった。
そしたら私は意識がぶっ飛び、闇に飲み込まれた。
私は自分の意志ではない言葉を出していた。
「…はい、わかりました…、ヴィンセント・シュナイザー…」
と。