shining☆moon‐私の王子様‐


~~リダアース.said~~


「やはり…やりおったな…」

ユリアはルイスに勝ったようじゃな。
多分。

楽しそうにルイスとユリアの話し声が聞こえる。

「微笑ましいのぉ」

「…スゲーな…。あいつ」

隣にいる黒い服の男。
本田が呟いた。
こいつにはもう邪悪さが感じられない。

「そりゃあそうさ。ユリアは神の子だからなぁ」


本田は目を輝かしていた。
するとユリアとルイスは立ち上がり林の中へ消えて行った。

「わしたちも行くぞ」

「お、おう」

そして立ち上がる。

「もうお前はヴィンセントのことはいいのか?」

「あぁ、俺はこの世界に居ちゃいけない存在なんだし…それと……」


本田は何か切なそうな顔をした。

「ユリア・アリスレパード……いや、柊芽衣は…」


柊芽衣…?
まぁいいか。

「行くぞ」

わしらは林へと足を踏み込んだ。

< 170 / 212 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop