shining☆moon‐私の王子様‐
~~リダアース.said~~
「やはり…やりおったな…」
ユリアはルイスに勝ったようじゃな。
多分。
楽しそうにルイスとユリアの話し声が聞こえる。
「微笑ましいのぉ」
「…スゲーな…。あいつ」
隣にいる黒い服の男。
本田が呟いた。
こいつにはもう邪悪さが感じられない。
「そりゃあそうさ。ユリアは神の子だからなぁ」
本田は目を輝かしていた。
するとユリアとルイスは立ち上がり林の中へ消えて行った。
「わしたちも行くぞ」
「お、おう」
そして立ち上がる。
「もうお前はヴィンセントのことはいいのか?」
「あぁ、俺はこの世界に居ちゃいけない存在なんだし…それと……」
本田は何か切なそうな顔をした。
「ユリア・アリスレパード……いや、柊芽衣は…」
柊芽衣…?
まぁいいか。
「行くぞ」
わしらは林へと足を踏み込んだ。