shining☆moon‐私の王子様‐
ラディーはボロボロと情けないほど涙を流した。
「…っ…そうだ…悪い……悪かった……レオ……」
俺は泣いているラディーに向かって両手を広げた。
「おかえり、ラディー」
「レオ……ぅ…レオ…!!!」
ラディーは俺に飛び付き抱きついた。
俺は盛大にラディーを抱き締めた。
「ただいまッ……レオ…!!」
「おかえり、ラディー」
俺の目からも涙が一粒流れた。
良かった……。
またこうやってラディーと会えて、ラディーとわかり会えて…。
すると木の影からフェルシャンタイガーがのそのそと出てきた。
『ちょっと~、男同士とか有り得ないんですけど』
「うるせー!!」
ラディーはフェルシャンタイガーに歯向かっていた。
『離れなさいよ!!私のレオなんだから!!』
「いーやーだー!!」
「あはは…ところでフェルシャンタイガー、グレイシアドラゴンは?」
それが一番大事。
『あ~、殺ったよ♪』
「「…」」
俺とラディーは出る言葉を失った。
だけどラディーは口を開けた。
「俺のグレイシアドラゴンが!!」
『そいゆうことで、グレイシアドラゴンの契約者はレオになるってことで』
「…はぁ」
説明しよう。
相手が使い魔を使っていて自分の使い魔、又は自分自身がその相手の使い魔を倒したらその使い魔は自分の使い魔と勝手に契約されてしまうのだ。
もちろん相手と使い魔の契約は解除されてしまう。
「ま、結果オーライってことで。僕たちもフレン達の方に向かおう」
「『あ、僕になった』」
「…わ、悪いかよッ!!」
「『あ、グレた』」
「うっせー!!!!」
ま、なんやかんやで一件落着?
俺達…いや、僕達はフレンの気配を感じながらフレン達の方に向かっていった。