shining☆moon‐私の王子様‐
歩き始めて40分がたった。
フレンもそろそろ機嫌は良くなったかな?
「…フレン?」
「ん?何…?」
やった!
もとに戻った!
「何が?」
「ううん?!あのさぁフレン、フレンってさぁなんで心の声が聞けるの?」
「う~ん…、ロザフォース家は皆できるんだけど…。まぁ遺伝ってやつかな…」
遺伝!?
なんという遺伝だっ
私もそんな遺伝があったら今頃………フ
「遺伝があったら今頃何?」
「えっ!?///な、何も!?///ほ、ほらほら速く歩いてっ!!」
「あ、うん」
何してんの!?
私はっ
恥ずかしくてフレンの顔が見らんないよっ
私は下を向きながらフレンの背中を押した。
フレンがいきなり立ち止まった。
「どうしたの?…あ、わあ!!」
目の前にしたものは、真っ白い建物にグリーンのラインがはいってて、おまけにブルーの旗が立っている。
その旗には、“エルランド”と書いてある。
「…着いちゃったね☆フレンッ……ん?フレン…?どうしたの?」
「…来る……」
「へ?」
フレンはブルブル震えていた。
フレンが恐れるものが来るの?
何…?
何が怖いの?
私はフレンが見る先をフレンと一緒に見た。