shining☆moon‐私の王子様‐


「…あのぉ、私話が良くわからないのですが……」

フレンは私と目を合わし優しく笑った。

「あとでゆっくり話すよ。…さ、行こうか」


フレンは私の手を引いて、前にいる女の子達にアイコンタクトで”邪魔だ“と言っているのか、女の子達は道を開けている。


”あのこ、何様な訳!いくらアリスレパード家のお嬢様だからって、ズルいわよね“

っとひそひそ声が私の耳に入っていく。


私は不安で怖くなりフレンの服をちょこんとつまんだ。


「…ユリア……?」

私は何も答えなかった。



中に入りエルランドの大将みたいな人の前にきた。


「よぅ、来たな、久しぶり。フレン・ロザフォース」

「こちらこそ。お久しぶり。今日からまたお世話になります。こちらはユリア・アリスレパードです」

私はペコッとおじぎをした。

フレン顔が広いなぁ。
私は思った。
するとフレンがこっちを向いて”まぁな“って顔をしている。


大将みたいな人は私を丸い目で見ている。


「ユリア様、お会い出来て光栄です」

「いえいえ…」

なんか照れるなぁ。
様、なんて。



そのあとフレンと大将みたいな人はいろいろ話してお開きにした。


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