shining☆moon‐私の王子様‐
「ユリア、ユリアの意見は?」
「へ?あ…あの……」
あれっ!?
なんの話だっけ?
私何にも聞いてなかった!!!
ユリアがオロオロしてるのをフレンは気づいた。
ていうかフレンには丸聞こえだった。
フレンは大きくため息をつき咳払いをした。
「だから、チーム名を考えるって言って、相談してただろ?」
「あ、うん」
「それでひとりひとり意見言ってユリアの番って事」
でも何も考えてなかった。
まあ、適当に言っとけばいいっしょ。
ん……?
なにか視線が……
紫色のオーラに身を包みニコニコとこっちを向くフレン。
ごめんなさい。と心の中でも呟き、視線をみんなに移す。
なかなか良いのが決まらず外は暗くなり、夜がきた。
私はベランダに出て風に打たれる。
「星がきれい……」
真っ暗な空にキラキラと輝く星がなんとなく切なく見える。
星は数え切れないほどある。
まるで私たち人間のように。
私たちが星だったらあの空は何に当たるだろう。
神様かな?
私たちを支えて1つにしてくれる神様。
その神様に私たちはなれるだろうか。
ただ、暗いけど美しい、黒い空に。
「…ブラック、スカイ……black sky……!!」
ハッとして三人のところに戻ると思い付いたことを言う。
「black sky ってどうかな?」