shining☆moon‐私の王子様‐
次の日、ユリアとフレンはロビーに向かう。
ロビーとは、エルランドのギルドないのちょうど中心にあたるだろうかの場所。
そこにはすでにレオとルイスが何やら掲示板の前にいた。
「おはよう、レオ、ルイス」
「おはよう、ユリア、フレン」
ルイスはフレンに抱きつきキスをしよう!と誘っていた。
フレンは必死にもがく。
少しだけ自由気ままなルイスがうらやましくなる。
レオがなんだか険しい顔で掲示板を見ている。
「レオ、これって何?」
「これはクエスト掲示板と言って、エルランドみんながこれを見て、クエストに行くんだ」
「クエスト?」
なんだそりゃ。
そんなのフレンに言われた事ないよ。
「クエストはね、依頼主さんが悩んでることとか、頼み事とか、中には危ない事があるんだ。下手すれば命が無くなるような危ない事もね。」
そういったクエストはゲームとかによくあった。
依頼が達成すれば報酬だってあるやつだ。
「報酬ってあるよね?」
「もちろん。そのレベルに合わせて、飴位から島一個分まで難易度が高ければ高いほど、もらえる報酬の価値が大きいってわけ」
「へぇ~。ところでレオとルイスってクエストに行ったことあるの?」
「うん。なん十回も行ったことあるよ」
「えぇぇ!?ベテランじゃん!!!」
レオはニコッと笑う。
レオとルイスは強いってこと?
そう言えばフレンのこと知ってたし。
フレンっていつからいたの?
「フレンっていつからここに?」
「僕と一緒だったよ。フレンはきっと僕の存在に気が付かなかったと思うけど。でもフレンはとても優秀だった」
確か、女王様もそんなような事を言ってたような気がする。
「難易度が一番高い、ワールドクエストっていうクエストに一人だけで片付けてきたんだ。あのマスターだって出来るかどうかのものを。しかも無傷で」
えぇぇ!!??