shining☆moon‐私の王子様‐
「フレン、強いんだ」
でもなんのために。
なんのためにそこまでしていたんだろう。
何か守りたいものがあったのかな。
報酬が目当てとかかな。
フレンはそんな事思う人じゃないよね。
「なんのためにそこまでやったの?」
「僕も疑問になってたんだよ」
だよね。
誰だったまずはそう思うよね。
ルイスはフレンに猛アタックをし続けている。
フレンは避けまくって、遊んでいるようにも見える。
レオは掲示板の貼り紙をブチっと取りユリアに見せる。
「難易度は中級ってとこかな。ユリア、行ける?」
「うん!頑張る!!!」
私の目はキラキラと輝いていた。
「フレン!ルイス!」
フレンとルイスも寄ってきて、皆で右手を上げ互いに顔を見合わせレオが呼びかける。
「さぁ、black sky のファーストクエストだ!!!」
『オォ―――!!!』
私達は荷物をまとめて今夜出発することになった。
クエストはユリアの想像を絶するほどの厳しいものだった。