shining☆moon‐私の王子様‐



ルイスとレオはシフトで流れてくる方に飛んでいく。

ユリアとフレンはこっちに残る。
ルイスとレオが向こうから何かを流してくれるみたいなのだ。

私は思っていることを言ってみた。

「…もしかしたら、その吸引力の魔法とか、赤黒くするのも私達が探す幽霊屋敷の零呪の本の呪文だったりして………なんて」



何言ってんだろ。
土素人の私が言っても…ね。


「そうだ…そうだよ」

そう言うとフレンは私の肩を掴みニコッと笑ってありがとうと言った。


ドクンッ――…



胸が苦しくなる。
なんだろう……
この気持ち。
まただ。
もやもやして視点がフレンの方向にいっちゃう。

フレンとユリアは赤黒い海を見張るように見ていた。






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