shining☆moon‐私の王子様‐
~~ユリア.said~~
何なのその…魔浪人とやらは!?
青白く不健康な顔をして、骨ぼったい体をして、奇声を発している。
「フレン!ゼムナスって何!?」
走りながら私はフレンに問いかける。
「ゼムナスってのは、人間の血を抜いた体に蛇と吸血鬼の血を流しこんた物だ。もはや、人間ではない」
「うえっ……」
蛇と吸血鬼の血……。
最悪だっ!!!
気持ちわるい。
そんな物が大量にいるなんて。
気持ち悪くてしょうがない。
後ろを向くと追ってくる魔浪人はまさに妖怪。
吐き気がするほど血の匂いがする。
ルイスはしょうがないなぁ、と呟きその場に止まり、走ってくる魔浪人達の前に立つ。
「ユリア、良く見てるんだよ」
ルイスは言うと両手を水平にして『ラミネス・ロラアス』と呟いた。
すると緑色の光が両手を包み、光が消えた時、ルイスの手には緑と赤の両手剣を持っていた。
そしてルイスは魔浪人達の方に跳んでいった。