shining☆moon‐私の王子様‐
~~フレン.said~~
ユリアの裸を最後に見たのは確か9歳の時だった。
でも…。
今見たのは大人になったユリアの体。
白い肌が火照って薄いピンクになってた。
可愛い。
それ以外に何も浮かばなかった。
俺の体は勝手に動き最後には………。
「おーい、フレン」
あれ?
「いい加減起きなよ。朝だよ」
目の前にいるのはレオだった。
って事は……。
朝か。
「…わかった」
俺は起き上がった。
ん?
右手に違和感を感じた。
濡れてる…。
ここだけシーツが濡れてる。
しかも……。
「フレン…どうしたの?その格好」
「は?」
上半身裸。
俺はレオにしがみつき昨日の事を思い出してみる。
お風呂からユリアを助けて、ベッドに運び…ベッド!?
…それで、それで……。
「ヤバい…、俺」
「何が?」
ヤバすぎる。
ユリアは?
今ユリアはどこに?
キョロキョロ周りを見渡す。
ユリアの姿はない。
俺…。
大変な事をしちゃったよね!?
「ユリアならさっき、あわてて飛び出してったよ」
「えっ!?」
「何かあったの?」
「何も何も何も何も!!!」
ユリアに会うのが気まずい…。
部屋にこもろうか?
いやいや。
でも………。
どうしたらいいんだ!!!