shining☆moon‐私の王子様‐
~~ルイス.said~~
「ありがとうございました」
気がついてたら手元には漫画。
買っちゃってたみたい。
ま、いっか。
ルイスは漫画を入れた紙袋を片手に次はちょっとユリアの所に行く前に、魔法書を見に行った。
そういえば、あの零呪の本探しのクエストの行きの電車でユリアが持ってたあの魔法書、見たことなかったな…。
どこで買ったんだろう。
しかもダイニングメッセージもあったし。
…血で書かれた。
ルイスは立ち止まりゾッと身震いした。
そして周りをキョロキョロと見回す。
視線を『魔法書コーナー』に移し、色々見始めた。
「しっかし、いっぱいあるんだな~」
あんなにここに来てたのになーんか忘れちゃうんだよね。
ルイスは棚にある本を指でなぞりながら見ていく。
すると、深緑の赤いひものしおりが垂れている分厚い本で手が止まった。
「何よ…これ…」
凄い魔力を感じる。
とても邪悪な罪悪のように。
手が異極の磁石のように反発する。
一回皆に相談してみよう。
この本、何かある。
魔法もそれなりに凶悪なものなのだろう。
ルイスはユリアのいる『クッキングコーナー』へと歩き出した。
「なんかざわついてるな…」
向かう途中にあちらこちらからザワザワと声がする。
もしかしてと、ルイスははや歩きで向かった。
「……!!」
『クッキングコーナー』の前には人が沢山。
ルイスは人をかき分けてその中を見てみた。
そこには倒れているユリア。
「…ユリア……!!」
ルイスは直ぐ様ユリアに駆け寄り抱き抱えた。
ルイスは“ワープループ”と唱えショッピングセンターをでてエルランドに行き、中に入ってユリアの部屋に連れていった。
ユリア…。
ユリア…。
ユリア………。
その時、あの深緑の本が紫色に輝いたなんて知らなかった。
「なんだよ…あの本」
客の声が静かな本屋に響き渡った。