嘘つき恋愛


「お前女にだらし無いな、ほんと。」


けらけらと、屋上の真っさらな青空がよくまぁ似合う笑顔しながらコーラを一気に飲み干した。




「べぇっつにー…勉強だって適当でも普通に点数取れるし…高校入ったらまず女だなと思ってたし。バイトでもするかなぁ」



通ってる高校は学区内じゃ下らへん。
ただ家から近かったからってだけで選んだ。

もっと上行けたけど授業に余裕でついていけるから、その分遊んでやろうとか思ってたらつまんなくなった



「まぁさ、この学校じゃあチャラチャラした女ばっかで皆同じだよ」


春臣は俺より頭良いクセにわざわざ俺と同じ高校に入った。

クラス内じゃ一番マトモなことを言う。



「…うん…簡単にヤらせてくれるし…なんかこう………」



「ははっ、何…飽きたの」



「ちげー……ただ何かさ…手応え?俺最近無表情でやってるし」


< 2 / 15 >

この作品をシェア

pagetop