ねむり姫





この状態をどうしろと?


俺にどうしてほしいんですか、神様…。




隣でスヤスヤと眠る彼女。

俺は彼女起こさないように、ゆっくりと掛け布団をかけた。



つい、数分前。


俺は彼女に勉強を教えていた。


ちょっと目を離したすきに、彼女は重たいまぶたを閉じてしまい、今に至る。



はぁ、この子は…仕方がないんだから。



「起きろ~、勉強はまだ終わってないよ。


 神代さん、早くしないと…」



チュウするぞ。


なんて言葉は閉まって。


「宿題増やしますよ~」



俺の役目は、彼女に勉強を教えること。

いわゆる家庭教師というやつをしている。


「はぁ、」


困ったもんだな。


まだ、ノルマの半分もやってないのに、帰るわけにはいかないし。




「それにしても」



本当にきれいな子だな。


整った顔立ち。


長いまつげに、華奢なからだ。


こんなにきれいな人、俺は初めて見た。


俺より年下のくせに。






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