ねむり姫
「神代さん、早く起きてください」
可愛い寝顔。
俺だって一応男なんだから。
そんな無防備に寝ないでくださいよ。
「はぁ…」
俺は、そっと彼女の真っ黒な髪に触れた。
ドキン…
彼女に触れる。
ただそれだけで、心臓が大きく並みを打つ。
もっと、もっと…
て、触れたくなる。
俺は、彼女の白い頬に触れようと手を伸ばした。
「ん~…、アキ先生…」
ガタン!!
彼女が起きたのか思い、俺は立ち上がった。
ビックリした。
急に俺の名前を呼ぶもんだから。