-恋花火-
子供だけで出歩いた夜店街。
いつの間にか、みんなとはぐれて…。
そんなことを思い出しながら、温泉郷の中心街を歩く。
「5歳くらいの男の子、見かけませんでしたか?迷子になってしまって…」
「う~ん…見てないと思うけど。若女将も大変だねぇ~」
顔見知りのおばさんに聞いても、夜店のお兄さんに聞いても、見てないって言う。
やっぱり、裏道に入ったのかな…
そう思って裏通りに入る。
目に入ったのは公民館。
センパイとの待ち合わせ場所。
気が付けばもう8時をすぎていた。
人影が見えた。
まだ待っててくれてる!?
謝ろうと思って近づいて、ようやく見えてきたけど…目を疑った。
「祥ちゃん??」
「及川先輩なら帰ったよ」
「あ…そう。って!何で知ってるの!?てゆーか、祥ちゃんは何してんの!?」
「話せば長くなる」
デートの待ち合わせ?
なんて聞けなかった。
まぁいいや。
もう決めたんだから、祥ちゃんのことなんて気にしない!
「結芽は何してんの?」
「そうそう!5歳くらいの男の子見なかった?お客様の子供さんなんだけど…」
「写真見せて」
「この子、今日は黄色いTシャツを着てたみたい」
「…見かけたかもしれない。神社の階段の前あたりで…」
いつの間にか、みんなとはぐれて…。
そんなことを思い出しながら、温泉郷の中心街を歩く。
「5歳くらいの男の子、見かけませんでしたか?迷子になってしまって…」
「う~ん…見てないと思うけど。若女将も大変だねぇ~」
顔見知りのおばさんに聞いても、夜店のお兄さんに聞いても、見てないって言う。
やっぱり、裏道に入ったのかな…
そう思って裏通りに入る。
目に入ったのは公民館。
センパイとの待ち合わせ場所。
気が付けばもう8時をすぎていた。
人影が見えた。
まだ待っててくれてる!?
謝ろうと思って近づいて、ようやく見えてきたけど…目を疑った。
「祥ちゃん??」
「及川先輩なら帰ったよ」
「あ…そう。って!何で知ってるの!?てゆーか、祥ちゃんは何してんの!?」
「話せば長くなる」
デートの待ち合わせ?
なんて聞けなかった。
まぁいいや。
もう決めたんだから、祥ちゃんのことなんて気にしない!
「結芽は何してんの?」
「そうそう!5歳くらいの男の子見なかった?お客様の子供さんなんだけど…」
「写真見せて」
「この子、今日は黄色いTシャツを着てたみたい」
「…見かけたかもしれない。神社の階段の前あたりで…」