‐雨のち恋‐
告白
日曜日。
生憎の雨。
私は水族館の前で彼を待った。
ちょっと早く来過ぎたかな……。
すると彼が歩いて来るのが見えた。
傘を手に。
「おはようございます。雫さん早いですね。」
「昨日寝れなくて。じゃあ行きましょうか!」
こう言うのって手を繋ぐんだよね………。
まだそう言う関係じゃないか……………。
握りたい気持ちをギュッと潰した。
最初にラッコを見に行った。
「可愛いー!!」
「ラッコて器用ですよね。僕は器用じゃないんで羨ましいです。」
「私も羨ましいな…。」
器用だったらすぐに気持ち伝えられるのかな……………………。