‐雨のち恋‐
次に触れ合い広場に行った。
小さなエイが勢いよく泳いでいる。
雨音はなんのためらいも無く触った。
「可愛いですね!」
雨音のその笑顔が私の心に焼きついた。
自然な笑い。
でも、どこか不思議な気持ちを彼の眼の奥から感じる気がする。
「どうしました?雫さん?」
「いえ…!なんでもないです!!」
「そうですか。雫さんも触ってみて。可愛いですよ。」
「はい!!!!」
どっちかと言うと君に触れたいんだけどな…。