‐雨のち恋‐
彼は驚いている。
目が一瞬見開いた。
私何言ってるんだろう……。
気持ちを言葉にしてしまった…。
彼は口を開いた。
「こんな僕でいいんですか?………それでいいならお受けします。」
彼はまた微笑んで答えた。
私の気持ちが届いた……。
よかった、言葉にして………。
私は安堵で涙がこぼれてしまった。
彼はあわてた。
「な、なんで泣いてるんですか!?僕何か悪いこといいましたか?」
彼は優しく私の頬に触れ涙をぬぐってくれた。
「違うんです……。うれしくて涙が………。」
彼は目を閉じていった。
「こんな僕を思ってくれる人いて僕もうれしいです。ありがとう…。」