ソラ
「じゃーねー」
「うん、また明日~♪」
校門で別れたアタシ達はバラバラの方向へあるいていく。
バス停に向かっていると今日は大好きに歌手の新しいCDが発売の日ということに気がついた。
アタシはその道を右に曲がって、CDショップへ向かった。
CDショップに着くとすぐに目当てのCDを手に取り、そのままレジに向かった。
何気なく会計をしている店員さんに目をやった。
「あっ!!」
そこには今朝あったばっかりの男子高校生がいた。
「あ」
相手も気づいてくれた様子でニッコリと微笑んだ。
「どうも」
アタシは軽く会釈をして精算を済ませた。
おつりを貰うのと同時にその男子はアタシを見てこう言った。
「俺、守口翔平!!宜しくな。あ、これメアドだから。気が向いたら連絡して。」
「あ、うんー」
アタシはそのメアドの書いた紙を受け取った。
そのままバス停へと向かって歩いた。
その途中、アタシは本当にビックリしていた。
「ホントにナンパだったんだぁ」
アタシはボソッと呟いた。