ソラ

「じゃーねー」

「うん、また明日~♪」

校門で別れたアタシ達はバラバラの方向へあるいていく。

バス停に向かっていると今日は大好きに歌手の新しいCDが発売の日ということに気がついた。

アタシはその道を右に曲がって、CDショップへ向かった。

CDショップに着くとすぐに目当てのCDを手に取り、そのままレジに向かった。

何気なく会計をしている店員さんに目をやった。

「あっ!!」

そこには今朝あったばっかりの男子高校生がいた。

「あ」

相手も気づいてくれた様子でニッコリと微笑んだ。

「どうも」

アタシは軽く会釈をして精算を済ませた。

おつりを貰うのと同時にその男子はアタシを見てこう言った。

「俺、守口翔平!!宜しくな。あ、これメアドだから。気が向いたら連絡して。」

「あ、うんー」

アタシはそのメアドの書いた紙を受け取った。

そのままバス停へと向かって歩いた。

その途中、アタシは本当にビックリしていた。

「ホントにナンパだったんだぁ」

アタシはボソッと呟いた。
< 5 / 13 >

この作品をシェア

pagetop