ソラ
『えっ!?じゃあ、マジでナンパだったの?』
「そっ♪ビビッたぁ~!!」
『で!?』
「えっ??」
『だーかーらー、メールすんの?その……守口って奴に」
「分かんない。どーしよー!!美弥ぁ」
『ハァ?ウチに訊かれても知んないし!!つか、自分で決めなよ。それぐらい……。興味持ったなら連絡してみ。何とも思わんなら放っとけ!』
美弥の言っていることは正しい。
だけど、本当にどうしていいか解からない。
「ん~~!!」
アタシは、悩みに悩んで、放っておくことにした。
それで様子を見よう……。
アタシはそういう結論を出した。
じゃないと自分の中にモヤモヤと残るだけだと思った。
それにしても彼――守口翔平――は、いつからアタシのこと気にしてたんだろう。
やっぱり通学バスの中だよねぇ。
アタシは思いもしなかったんだ。
この感情が彼への好意だということを――