ソラ
キーン コーン カーン コーン

――学校終了のチャイム。

現在、午後4時半。

部活動をしていないアタシは、そのまま帰宅又は友達とワイワイと騒ぐのが常。

だけど今日は違う。

守口翔平のバイト先に行かなければならない。

それも7時に。

あと2時間半もある。

「どうしようかな~」

ボーッと外を眺めていた。

「鍵閉めるよー」

学級委員長の声が聞こえ、教室を後にした。

「あっ!!美喜ぃ~♪バイバァイ」

廊下の端で、美弥が美里と手を振っていた。

アタシも手を振り替えして、昇降口に向かった。

美弥と里美は同じ部活。

美弥と里美は楽しそうに部活に行った。

アタシは昇降口の下駄箱前に着いた。

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