恋人 × 交換!? 【完】
シェイクを吸いながら、ミッチに笑われた。
「だって~、受信ボックス~、ほとんど奏になったし~」
「うわ。またでた、納豆星人」
妙なあだ名を定着させられては困ると、私は我に返って携帯電話を閉じた。
「もぉ。いいじゃん。生まれて初めての恋してんだから。少しくらいのろけさせてくれても」
ミッチも初キスでのろけたじゃん、と反論する。
しかも、別に私は「聞いて聞いて」とミッチの耳を一日貸し切りにしたわけでもなく、画面を眺めているだけだ。
そんな、納得いかないんですけどオーラを発してそっぽを向くと、彼女は「まあまあ」となだめた。
「気持ちはわかるって。相手がまさかの千住奏だもんね。納豆にならないほうが変だし」
「でしょ。こうなるって。念願だったんだから。はぁ……っ」