恋人 × 交換!? 【完】
「このたった1ヶ月程度で、イケメンふたりが私を恋人にするだなんて」
できすぎだ。
「万が一モテ期としても、ほどがあるよ……」
裏があるに違いないと、私じゃなくたって予測が立つ。
だから、拓人さんとの会話で、奏の本当の目的が探れたら――そう思って、番号を交換していた。
「やっぱミッチには、ぼかしとこう……」
私は、ごろんとうつ伏せになって、
『心配ないよ。彼は奏の友達。奏がお祭りにこれなくなったって、伝えにきてくれただけだよ』
と、若干心苦しく思いつつ、ミッチに嘘メールを送信した。