恋人 × 交換!? 【完】
「はい……でも暑くて……倒れそうになっちゃいました」
「あはは。じゃあ、なんか飲もうか」
拓人さんは、そういって近くの自販機で立ち止まり、小銭を2人分入れた。
「円ちゃんは、どれがいい?」
ふり向いた、えくぼの王子様。
「あっ……その……自分で払いますから」
「いいから、いいから。ほら、なんでもいいよ?」
「ええと……あ、あの……」
いくつもある中、すぐにはこれだと決断できず。
とりあえず、ひとつひとつの商品を目で追いかけた。
(コーラ、サイダー、紅茶、コーヒー、お茶……ええと)