恋人 × 交換!? 【完】
「で、話って?もしかして、告白の答えかな?」
ココアを口にしながら、正面に座っている拓人さんがいった。
置いたグラスの氷が鳴るのを合図に、私は迷いながらも切り出す。
「実は……さっき、ケータイを拾ったときのこと、なんですけど……」
「ケータイ?ああ、これ?」
シャツの胸ポケットから取り出す。
「拾ったときに、実は待ち受け画面が……その……見えちゃって……」
「待ち受け?」
要領を得ないといった感じで、彼はおうむ返しをする。
「壁紙が……古都さんになってたんですけど」
「…………!!」
ここでやっと、拓人さんは目を見開いた。
あわてたようにして、自分の待ち受けを確認する。