恋人 × 交換!? 【完】
理由がどうとか、計画したのが誰とか、そんなの関係ない。
私がだまされた――。
それは、疑いようもない事実なんだから。
「もう……もう、うんざり……」
拓人さんにそういったけど、これは奏への言葉でもあった。
「円、ちゃん……」
「もういい……1週間もいらない」
下を向いて、目をきつく閉じて、ありったけの声で叫ぶ。
「今日で終わりでいい!!」
私は、まわりからの視線を突き飛ばしながら、走って喫茶店から出ていった。