恋人 × 交換!? 【完】


理由がどうとか、計画したのが誰とか、そんなの関係ない。




私がだまされた――。




それは、疑いようもない事実なんだから。





「もう……もう、うんざり……」





拓人さんにそういったけど、これは奏への言葉でもあった。



「円、ちゃん……」



「もういい……1週間もいらない」



下を向いて、目をきつく閉じて、ありったけの声で叫ぶ。








「今日で終わりでいい!!」








私は、まわりからの視線を突き飛ばしながら、走って喫茶店から出ていった。


< 187 / 270 >

この作品をシェア

pagetop