恋人 × 交換!? 【完】


「……でさ」



話しかけられ、肩が小さく上下した。



無茶苦茶なフォームで泳ぐ金づちの目を必死におさえて、どうにか千住くんのほうに視線をやる。



すると、



「謝ってくれねぇのかって。さっきの暴力について」



彼は、わき腹をおさえながらたずねた。



「あっ……!!」



そういえば、謝罪をすっかり忘れてた。



私は、あわてて頭を下げる。




「……ご、ごめんなさいっ!」


「いわれてからじゃあな。なんか許す気になんねぇ」


「じゃ、じゃあどうしたら――」






――ピタッ。


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