恋人 × 交換!? 【完】


「そんなの……!」



最後までいわせたくなくて、私は強引に言葉の間に割りこんだ。



「できるわけないよ、責めるとか。そんなの……だって……だって……」



首をふりながら、「だって」を繰り返す。



責められるわけがない。



されたことはひどいと思うし、もう一、二発くらい平手打ちをしてもいいところかもしれないけど。



「私だって……同じ。ずっと、奏に対して勘ぐってたとこあるもん。半信半疑だったし。だからこそ、1週間も待たずに、シャッフルを終わらせたわけだから……」


「…………」


「だから、責められないよ。奏の気持ち……全部わかるなんて、無責任なこといえないかもだけど……わかる気がするから……」



胸もとをぎゅっとつかんで、私はいった。

< 232 / 270 >

この作品をシェア

pagetop