恋人 × 交換!? 【完】


。●


観覧車からおりた私たちは、帰りの時間まで別行動をすることにし、3組にわかれて歩き出した。



だけど。



キスの興奮が冷めたとたん、歩くたびに足先がピリッと痛むのを感じた。




(やばい……靴ずれかな……)




足を気にしつつ、残り時間を確認するために携帯電話をとり出そうとした私は、あることに気づいた。



「あれ……。ない……ない……」


「どうした、円?」


「ケータイが、ない……」


「は?どっかで落としたのか?」



うろたえながら、体中を触ってみたけど、どこにもない。



持ってきたバッグにもないし、これはもう、奏のいう通り。



落としたとしか考えられない。



「落としたとしたら、あそこだな」



彼は、さも見当がついてるようにいった。



「えっ、どこ?」

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