恋人 × 交換!? 【完】
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観覧車からおりた私たちは、帰りの時間まで別行動をすることにし、3組にわかれて歩き出した。
だけど。
キスの興奮が冷めたとたん、歩くたびに足先がピリッと痛むのを感じた。
(やばい……靴ずれかな……)
足を気にしつつ、残り時間を確認するために携帯電話をとり出そうとした私は、あることに気づいた。
「あれ……。ない……ない……」
「どうした、円?」
「ケータイが、ない……」
「は?どっかで落としたのか?」
うろたえながら、体中を触ってみたけど、どこにもない。
持ってきたバッグにもないし、これはもう、奏のいう通り。
落としたとしか考えられない。
「落としたとしたら、あそこだな」
彼は、さも見当がついてるようにいった。
「えっ、どこ?」