恋人 × 交換!? 【完】
(…………)
だけど、今の私には怖いとかなんとか、そういう感情自体が薄れていた。
このまま目を閉じたら眠れそうなくらい、なんだろう、意味不明にフワフワしていた。
「んなの、関係ねぇって。オマエとはもう、終わりだ。わかったな」
「…………っ!!」
シズルは、ショックを受けたみたいに目を見開いて、下唇をかんだ。
そのままバッグをひっつかんで、
「もう知らないっ!」
捨てゼリフだけを部屋に残して、飛び出していった。
――ガチャン。
ドアが閉まって、また最初のように、ふたりきりの空間にもどった。