恋人 × 交換!? 【完】
私は、泣いてた。
「…………っ」
きっと、すべてを悟ったから。
今までずっと謎だったことが、段々ヒントの増えるクイズ番組の問題のように、やがてひとつの答えを導いたから。
「そ……そうじゃないかと……思ってたんだよ……ね~……私」
お尻をずらして彼と距離を取りながら、鍵を壊した喉から声が勝手にもれてきた。
「最初から、つきまとってるシズルって子をあきらめさせるために、恋人になれっていったんだよね……。そうよね、うんうん。ふふ……そうだと思った」
「……円」
「そうよね。なぁ~んだ。そんなことなら、いってくれたらいいのに。協力くらいするし」
「…………」