恋人 × 交換!? 【完】
反論がない。
彼と視線を合わせられないから、目を伏せて自分の太もも相手に続ける。
「学校で冷たくて、放課後くっついてたのが『ツンデレ』なんて……あははっ。バカじゃん私って。気づけよって話だよね」
「…………」
なんか、いってよ。
「彼女は学校が別だから、私と恋人するのって放課後だけでいいもんね」
「…………」
早く、なんかいって。
「交換したのにメールが一度もなかったのだって……。彼女がメールのぞき見するわけじゃないし、やりとりする必要ないから。交換したのは……いつ詰め寄られても……私……を……呼べる……から……」
涙がどんどん、デニム生地にシミを作ってく。
声が、うわずってく。