ひとりぼっちの勇者たち
青春・友情
完
21
- 作品番号
- 630688
- 最終更新
- 2016/01/08
- 原題
- リトルブレイバー
- 総文字数
- 176,809
- ページ数
- 394ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 352,053
- いいね数
- 21
- ランクイン履歴
-
青春・友情29位(2012/01/23)
- ランクイン履歴
-
青春・友情29位(2012/01/23)
もしも“奇跡”が起こるなら
自分以外のモノになりたい
こんな自分とは正反対の、
もっと、もっと───…
…もっと。
゚。
*゚。
☆
そして“奇跡”は唐突に訪れる。
望んだモノとは、ちょっと違うカタチで。
「あ、あたし…?!」
「ぼ、ぼく…?!」
☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆
いじめられっこの月子は、
学校の階段から落ちた衝撃で
見知らぬ男の子と体が入れ替わってしまった!
いじめっこ達に一泡ふかせてやれるかと思いきや──…
「あ、明日からどうしよう…!」
「何があっても学校には毎日来てよね、あたし皆勤賞ねらってるんだから」
「ムリだよ…! だってぼく昼間はほとんど家から出たことないんだもん…!!」
「……はぁ?!」
入れ替わった相手も
いじめられっこだった。
山田月子
無表情クールないじめられっこ
×
鈴木陽太
ひきこもりのいじめられっこ
「なんなのあんたの体のこのひ弱さ! ちょっと遠出しただけで体中痛いんだけど!」
「月子ちゃんだってなんでこんなに視力悪いの!? メガネしなよー!」
☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆
奇妙で不毛で不可思議な
ふたりの共同生活が始まる──
Little Braver
〜世界を救う7日間〜
☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆
2011.10.8 - 2012.01.19
2013.03 修正完了
(旧題:リトルブレイバー)
2016.01.28 文庫化
この作品のレビュー
おんなじ【いじめられっ子】の二人が繋ぐ、愛と絆の物語。 【いじめ】を題材とした、けれど心温まるストーリーもちょこちょこと。 何気ない言葉で、人は意図も簡単に傷つくのです。 ぼく・わたしたちの犯した罪は許されますか?
小さな世界と小さな愛 自分達の世界はあまりにも狭くあまりにも息苦しかった。 世の中は理不尽なことだらけ。傷だらけになりながら、嫌なことに目を背けながら、逃げて逃げてそれでもふたりは生きてきた。 だけど。 ひとりじゃないんだよ ここにいるよ ふたりの傷痕が共鳴するわけじゃない。傷だらけになりながらも生きてきたふたりの小さな勇気と強さが共鳴する。 現実はこんなにもうまくいかないかもしれない。所詮フィクションの世界なのかもしれない。 世界は綺麗なんかじゃない。狭く苦しく汚いものだってある。 でも小さな愛に気づけたなら、小さなキラキラしたものを見つけられたなら。 生きるって辛い。傷だらけになることもある。 ねぇだけど。生きててよかったっていつか思えるように。勇気と強さ、そして見つけた愛を胸に。 もう少しだけ頑張ってみようよ。
この作品の感想ノート
沖田 円さま*
こんばんは、長月です!
作品を手にとってくださり、また最後までお付き合い頂き、本当にありがとうございます…!!
そしてこんなおそれおおく素敵な感想とレビューまで。
何度も読ませて頂きながら、これ本当にこの作品のことで良いのかとドキドキしながら、それでも嬉しくて泣きそうになりながら頂いた言葉を何度も噛み締めております。
どの作品もそうなのですが、作品のキャラ達には少なからず、わたし自身が感じている思いが宿ります。
幼い頃や、思春期や、今までの人生の中で。
“わたし”で良かったと心から思えるのには、時間がかかりました。
境遇や環境によってそれは人それぞれだと思います。
だけどきっと、それはわたしだけではないと、そう思えるようになるのにも。
知らなかったことを、知ろうとしなかったことを知る為の7日間。
それは円さんが言ってくださったように、今までの自分の価値観を180度変える時間でした。
人はカンタンに、何かを変えることはできない。
だけど知れば何かが変わるかもしれない。
変えたいと、変わりたいと思うかもしれない。
そう思った瞬間から、世界は変わりはじめているんだと
そんな思いを伝えたくて、勢いだけでひた走ってきた作品でした。
なので更新する度にページをめくって頂いていたことは、本当に励みになりました。
最後までふたりを、そしてわたしを見守って頂けたこと、そして勿体無いくらいの言葉を頂けたこと。
本当に嬉しくてなりません。
こうしてまた、わたしは新しい物語を書く力を頂いてます。
円さんにもふたりの未来を思って頂けて、本当に果報者です。
きっと何があっても力強く未来を歩んでいってくれると思います。
最後まで本当に、ありがとうございました(*´∨`*)
こんばんは。
まずは完結おめでとうございます。
実はこっそりとストーカーをしておりまして、完結したと知り早速最後まで読ませて頂いちゃいました。
言葉では表せられない想いが、読んでいる間から読み終わった今までずっと続いています。
どうやって言えばいいか本当にわからないんですが、とりあえずこれだけ確かだというのは、素晴らしい物語だったと。
いえ、“物語”というにはあまりにもリアルで(入れ替わりという非現実的なところもあったのですが)。
ふたりがずっとたったひとりで抱えてきたことは、とても深く重たい想いだったのだと思いますが、それでもなんとなく、“自分には出来ない”“変われない”という想いは誰にでも少なからずあるのかなと思います。
そんな想いと常に葛藤して、どうにか前に進んだり、回り道をしたり、立ち止まったり。
いろんな結末がある中で、だけど月子と陽太は変わる道を選んだ。
ふたりが出した小さな勇気は、すごく大きな勇気を与えてくれた気がします。
他にもたくさん伝えたいことはあるのですが、長くなるのと感想書くのが苦手なのとでこの辺で!
とにかく、本当に本当に素敵な作品でした。
ふたりのこれからの未来が明るく素晴らしいものであるよう勝手に祈らせて頂きます。
では、執筆お疲れ様でした!
素敵なお話を読ませて頂き、ありがとうございました。
この作品の書籍情報
長月イチカさんの書籍化作品
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